叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

かくまでして生きねばならぬのか




昨日は大いに夜更かしした。


読んだ本はこちら。


さいごの色街 飛田 (新潮文庫)

さいごの色街 飛田 (新潮文庫)


内容は、興味がある人はリンクへ飛んでもらえればよいけれど、一気に読み終えて、夜中、どうしようもない寂寥感に包まれる。


当然、ここで働く彼女らとは事情も境遇も違うと前置きした上で。


私は五体満足で働けているからよいけれど、何か病気や怪我をしたら、頼るべき親もいなくなってしまったらと思うと、こんな人生も他人事ではないと考えてしまうのだ。


私は男だから、飛田のようなところへ行くことも出来ない。


かくまでして生きる必要があるのか、もしあるとすれば、一体何のために、と思うし、やはりひとりでいることは、ここぞという決断の時には気楽だね。


それにしても、面白い本というのは頁をめぐる手が止まらない。


今は、止める必要もない時間を過ごしていることで、明け方までかけて一気に読み終えてしまった。


昼前に起きて、天気は良くなかったけれど、いつもの散歩へゆく。


花々は今日も、私の心を愉しませてくれる。




もしこの自粛期間が真冬だったら、こんな色彩を見ることもなく、寒さに凍えながら引き籠ることになっていたと思うとぞっとする。


まだ、まだ良かったと、思うしかないかなぁ。




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