若者が若者がと言い過ぎると、貴様もまだ30代ではないかと怒られてしまいそうだから、最近知り合ったフィルムカメラユーザーたちが、と言うことにする。
その人たちを見ていて思うのは、物凄く積極的にフィルムカメラを愉しんでいるということである。
私は馬鹿の一つ覚えでライカのII型とエルマーしか使わないけれど、彼らは国産の一眼レフやハーフサイズ、110規格のカメラなど色々なジャンルに手を出しているし、レンズフィルターやキワモノのフィルムもどんどん試していて、そのバイタリティにはほとほと感心してしまう。
同じフィルムカメラユーザーでありながら、この違いが一体どこから生まれるのか自分なりに考えてみたのだけれど、やはり普段何を撮っているかによる違いが大きい気がする。
独断と偏見であることを予めお詫びしておくが、彼らは日常にある全てのものを被写体として捉えているがゆえに、それぞれの被写体に対して最適な機材を求めてゆくうちに、様々な機材を揃えるようになったのではないかと私は考えているのだ。
対する私は、往来の人々を撮るキャンディッドフォトがその殆どを占めているから、一度これと思った機材を見つけてしまえば変える必要がないし、あまりころころ変えていると操作に戸惑って一瞬のシャッターチャンスを逃してしまうことになる。
どちらが偉いという話をしているのではない。
ただ、私のような人が周りにはあまり居ないから、少し淋しくて自己分析してみただけの話である。