今回の青春18きっぷのルール改変、考えれば考えるほど一体誰のための改変だったのか分からなくなってしまう。
元来、企業が売り出す商品やサービスというのは、顧客の満足度を向上させるために変化させるものだと思うのだが、今回の青春18きっぷのやり口についてはそういう前向きな姿勢が少しも感じられない。
青春18きっぷのメリットを尽く潰してしまうような今回のルール改変で得られたものは、たかだか自動改札機が通れるようになったということだけである。
本当にユーザーの利便性のみを考慮して自動改札機を通せるようにしたかったのであれば、1回分を5枚に分割した切符にして自動改札機を通れるようにすれば良かった。
そのせいで切符が多少値上がりしたとしても、期間中好きなタイミングで1回分ずつ使用出来るというメリットを残してくれた方が余程嬉しかった。
一部では、駅員の負担軽減のためという、ユーザーからすれば全く関係のない理由で今回のルール改変が行われたという話が実しやかに囁かれているが、そういう後ろ向きな理由なら、いっそ青春18きっぷは廃止してくれた方が潔かったようにも思う。
ただ、本当に廃止されれば最早復活は望むべくもなく、繋がった一筋の希望がいつか本来の青春18きっぷとして生まれ変わってくれればと切に願っている。