ポートレートは撮らぬと言っておきながら、乙女グラフィーという、ごりごりにポートレートの写真集を買った。
フィルムカメラを使って撮られた写真集であるということ、モデルの自然な表情を捉えた写真が多いということで購入したが、私にとっては非常に良い写真集だった。
モデルの自然な表情が素敵だし、スナップ的に撮られた風景や小物の写真がポートレートにストーリーを与えていて、私が撮りたいと憧れている写真がたくさん収録されている。
私自身は、写真家でもないくせに、自然体を演出するようなポートレートを撮ることに違和感を覚えて、今はポートレート自体を辞めてしまっているけれど。
それでも、いつかは被写体との関係性の中で、乙女グラフィーのような自然な写真を撮ることが出来れば良いと、全くそれがいつの事になるのかは予想も出来ないのだけれど、少しぐらいは期待しながら生きてゆきたいと思っている。