叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

耽溺


二度寝、三度寝、四度寝して、なおも朦朧。


実に幸せなようで、始発に飛び乗って旅へ出る体力が無いことが悔しい、もどかしい。


やっと起き出して、昼から近所の散歩に出る。


寮を出たところですぐ、女の人が写真を撮っているので、何かと思えば猿を撮っていた。


私も猿を撮らせていただいた後、顔を見合わせてにやり。


嗚呼、こんな茶目っ気のある人と仲良くなりたいな!


今日外に出た甲斐は、それでもう十分にあったけれど、その後も写真を撮りながらぶらぶら歩いた。


川と、田んぼと、山しかないようなところで、派手な被写体には乏しい田舎だが、よく目を凝らせば人間がいて、それぞれの営みがある。


そういうのを、風景と一緒に遠くからぼつぼつ撮ってゆくのは、とびきり愉快ではないが、悪い気もしない。


休日の過ごし方は、もう少しこればかりになりそうである。