叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

拾う神


どういうわけだろうか、本日は工場の稼働がストップしてしまった。

全社的な休日ではないから貴重な有休を使わなければならないし、夜勤の手当等が吹き飛んでしまうのだが、そんなことはどうでもよいと思えるほどに素晴らしい天気だったのでお花見に出かけた。

場所は近場の岡崎城周辺。

まだ満開というわけにはゆかなかったが、期せずして得た機会だからそうそう贅沢も言えまい。

花見に集まる人たちの中に混じって写真を撮るのはそれだけで実に愉快なものだし、私は花見に来た人が発する言葉が好きで、綺麗だねぇとか咲いてよかったねぇと言葉を交わしているのを聞くと嬉しくなってしまう。

撮れ高についていえば、人が多過ぎてシャッターをなかなか押せないし、もともと花を撮るのが得意ではないからあまりなかったかもしれないが、この雰囲気を味わうことができただけで十分満足である。

今年の花見は晴天の下ではできまいなと完全に諦めていたのに、まさに捨てる神あれば拾う神ありという1日だった。