叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

逃避


家にいることが苦痛で、然りとて散歩も徒歩の及び得る距離は行き尽くしているから詰まらなく、仕方なく宮崎の青島までやってきた。

汽車代往復5,000円をかけてわざわざやってきてもこれといって見るべきものはなく、海沿いを歩けば多少気が晴れるかとも思ったけれど、気持ちは塞ぐばかりだった。

それにしても、これほどまでに気持ちの落ち込みを感じるのは久し振りである。

鹿児島に帰ってきてもうひと月ぐらい、全く同じ日々を刻んでゆくことの素晴らしさと、途方もない恐ろしさを感じる。

いずれにしても働かなくてはならないから、取り敢えずトヨタ期間工に応募した。

3年前は呆気なく落とされてしまったけれど、今度は果たして採用していただけるだろうか。

次は関東へ行くと周囲に吹聴していながら愛知のトヨタにしたのは、やはり他と比べてもやはりゲルトが良いこと、それと本当に少しだけ、3年前の雪辱を果たしたいという思いからである。

愛知であれば関東も大いに射程圏内だし、別に私がどこで働こうと他の人には関わりのないことだ。

明日は少しぐらい元気が出るだろうか。

履歴書を提出せねばならない。