先日ブーツを購入した。
レッドウィングのブラックスミスというモデルで、これを選んだ理由は茶芯と呼ばれるレザーがアッパー素材に使われているから。
茶芯というのは、茶色の革の表面に薄く塗装を施したレザーのことで、履き込んでエイジングが進んでゆくとその塗装が剥げて中の茶色が剥き出しになってくる。
この革の存在を知った時、これはライカのプラックペイントのエイジングとおんなじだとすぐに気付いてしまって、私がブーツをエイジングしながら履くとすれば、この革を使ったブーツ以外にはないと思い定めてしまったのだ。
私が所有しているII型は、既に指がよく触れる部分のブラックペイントが剥げつつあり、その部分は美しい真鍮が顔を覗かせている。
今回購入したこのブーツも、履き込んでゆくうちに私の足の形に馴染み、出掛けた先で擦ったりぶつけたりしているうちに茶芯が剥き出しになってくるのだろう。
最近はモノを育ててゆくということに対して物凄く興味があって、カメラにせよブーツにせよ、ゆくゆくは一緒に年月を重ねたモノたちで身を固めてみたいと思っている。
多少、お金は掛かりそうな気はするけれど。