叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

カメラ


カメラというのは変な趣味で、被写体が決まっていないのにカメラを買って、何を撮れば良いのか分かりませんと悩んでいる人が一定数居る。

例えば釣りの場合、釣竿を買う前に何を釣ればいいのか分かりませんと悩む人を見たことはあるが、買った後に何を釣ればいいのか分かりませんと言う人は見たことがない。

対象魚によって買うべき釣竿がある程度明確に決まっているから、買ってしまってから悩んでもどうすることも出来ないのである。

そういう意味では、買ってしまってからもあれこれ悩む事が出来るカメラという趣味は、門戸が広いと言えるのかもしれない。

ただ、おそらく何を撮りたいのかが分からないような人については、iPhoneのカメラで十分である。

本格的なカメラに手を出すのは、飛行機を撮りたい、電車を撮りたい、鳥を撮りたい、人を撮りたい等、ある程度被写体が明確になってからでも遅くないと思う。

私もSONYだのNikonだのと色々と回り道をして、フィルムにまで手を出した後、こだわるべきは画角と携帯性ぐらいのものだと気付いた。

それで今はRICOHのGRⅢxを使っているが、案外満足している。

回り道をする事は無駄では無いし、自分を納得させる為には必要なことかもしれないが、賢い人のすることでは無いだろうから、これからカメラを始めたいという人には、じっくりと考えてみて欲しい。